コロラド州観光案内

平成26年7月1日

コロラドのお薦め観光スポットを当館の独断と偏見でご紹介します




スポーツ観戦好きのあなたに

 デンバーには4大メジャー・スポーツ(野球,フットボール,アイスホッケー,バスケットボール)が揃っており,デンバーのダウンタウンから徒歩で行ける距離に,それぞれのホーム・スタジアムがあります。
 

野球(MLB)「コロラド・ロッキーズ」 - クアーズ・フィールド(Coors Field)

クアーズ・フィールドでの試合の模様
クアーズ・フィールドでの試合の模様

 球場が高地であることもあり,他の球場よりもボールが飛ぶことで知られていますが,1996年9月には,野茂投手がこの球場で唯一のノーヒット・ノーランを達成しています。ロッキーズは,松井稼頭央選手の在籍時の2007年にワールドシリーズに出場しています。

 

フットボール(NFL) 「デンバー・ブロンコス」 - スポーツオーソリティー・フィールド(Sports Authority Field)

スポーツオーソリティ・フィールドでの試合の模様
スポーツオーソリティ・フィールドでの試合の模様

 2013年から2014年にかけてのシーズンでは,ブロンコスは所属カンファレンスであるAFCを制し,16年ぶりにスーパーボールに出場しました。スーパーボールでは敗れたものの,シーズン中に多くの記録を残したほか,所属するペイトン・マニング選手がNFLのシーズンMVPになるなど,例年以上にファンを楽しませてくれました。
レギュラーシーズンは通常9月から翌年1月まで,ホームゲームの開催されるスポーツオーソリティ・フィールドはデンバー・ダウンタウンから3kmほどです。

 

バスケット(NBA) 「デンバー・ナゲッツ」 - ペプシ・センター(Pepsi Center)
アイスホッケー(NHL) 「コロラド・アバランチ」 - ペプシ・センター(Pepsi Center)

ペプシセンターでの試合の模様
ペプシ・センターでの試合の模様

 ペプシ・センターを拠点とするナゲッツ,アバランチの両チームはいずれも所属選手の平均年齢が比較的若く,スピード感のある試合展開が魅力です。NBA・NHLともにレギュラーシーズンは通常10月から翌年4月までです。

 

目次へ戻る




登山・ハイキングなどのアウトドア活動好きのあなたに

 コロラドには,パイクス・ピーク(標高4,302メートル)を含む,標高14,000フィート(約4,200メートル)を越える54の山があり,通称「フォーティーナーズ(Fourteeners)」と呼ばれています。日帰りで戻ることが可能な初心者向けのルートから熟練登山家向けのルートまで多種多様なルートがあります。

パイクス・ピーク頂上
パイクス・ピーク頂上

トレイル・リッジ・ロード
トレイル・リッジ・ロード

ロッキーマウンテン国立公園
ロッキーマウンテン国立公園

 ハイキングを楽しみたい方には,デンバー郊外から遠くないロッキーマウンテン国立公園をお薦めします。同公園入口には,エステスパークというリゾート・タウンがあり,随所にあるハイキングコースでは高山植物などを堪能出来ます。
  また,エステスパークを起点にロッキーマウンテン国立公園内を走る「トレイル・リッジ・ロード」(Trail Ridge Road)をドライブしながら景色を楽しむこともできます。この高原観光道は全長77.2km,標高の最高地点は3,700mを超え,途中には多くの見所があります。なお,トレイル・リッジ・ロードは降雪等のため例年初冬から通行止めとなり,年によっては初夏までオープンしない場合もあるため,開通状況を事前に確認されることをお勧めします。

 ちなみに,コロラド州には,ロッキーマウンテン国立公園の他にも以下の3つの個性豊かな国立公園があります。

グレートサンドデューン国立公園 Open in new window

北米一の大きさと標高の高さを誇る砂丘があります。

ブラックキャニオン国立公園 Open in new window

約20億年前に出来た岩々は地質学の宝庫と言われています。

メサベルデ国立公園 Open in new window

約1900年前のアサナジ族の住居跡があり,米国では唯一,自然以外の世界遺産に指定されています。

 また,デンバーから約80キロのアイダホ・スプリングスから,北米で一番高い位置にある舗装道路に沿って標高4,200メートルのエヴァンスピーク頂上へのドライブも可能です。

デンバー市内でのサイクリング (Visit Denver提供)
デンバー市内でのサイクリング (Visit Denver提供)

 その他にも,コロラド州ではサイクリングやマウンテンバイクが盛んで,デンバーには1,800キロを超えるサイクリングロードがあります。また,川や渓流ではラフティングとカヤック, フィッシングを楽しむことも出来ますし,乗馬,ロック・クライミング等の様々なアウトドア活動を堪能出来ます。



 

 

マラソン好きのあなたに

 

 デンバー国際空港から車で45分ほどの場所に位置するボールダーは,高橋尚子さんをはじめとする日本のトップランナーの高地トレーニングの場所としても知られています。もちろん市民ランナーが楽しめるレースも多く開催されており,5月末にボールダーで開催される10Kレースの「ボールダー・ボールダー」,また,デンバーで10月頃に開催される,フルマラソンとハーフマラソンの両方が同日に行われるレースイベント「ロックン・ロール」が代表的です。

 その他にも,仮装レース,ナイトラン,当地の地ビールを楽しみながらのレースなど,趣向を凝らしたイベントが多数開催されており,多くの参加者が思い思いのペースでレースを楽しんでいます。 

「ボールダー・ボールダー」の様子             ←    「ボールダー・ボールダー」の様子  →         「ボールダー・ボールダー」の様子 



 

スキー・スノーボード好きのあなたに

 コロラドは世界的にウィンター・スポーツのメッカとして知られています。州内は25カ所以上のスキー場があり,規模や難易度は様々ですが,いずれもパウダースノーと呼ばれる上質の雪に恵まれており,国内・国外を問わず多くのスキーヤー/スノーボーダーを魅了しています。シーズン中はプロの競技会が行われることも多く,アスペンではX Gameが,ヴェイルではUS Openが例年開催されています。

州内スキー場からの眺望
州内スキー場からの眺望

 また,コロラド州ではウィンタースポーツのシーズンが比較的長いことも特長です。多くのスキー場は11月中頃から翌年4月末頃までオープンしており,標高の高いスキー場では年によって,10月末から翌年6月頃までオープンする場合もあります。
各スキー場ではスキー・スノーボードのレンタルを行っている他,多くのスキー場でレベル別のレッスンを実施しています。なお,スキー・スノーボードのレンタルはスポーツ用品店でも行っており,前日にレンタルしてスキー場へ持参することも可能です。

  なお,ヴェイルなどのリゾート施設は,夏の間には避暑地としても有名ですので,夏に訪問すれば,違った魅力を味わうことが出来ます。




 

歴史好きのあなたに(日系人の歴史)

 

ラルフ・カー彫像
ラルフ・カー彫像

 戦時中に行われた日系人の強制収容に対し米国の州知事の中で唯一反対したのがコロラド州のラルフ・カー知事です。カー知事は,コロラドの人にとっても誇りであり,当地紙はカー知事を「20世紀で最も偉大なコロラド人」に選定したほどです。コロラド歴史センターにはカー知事に関する詳細な展示があります。

 カー知事の反対にもかかわらず,コロラド州内にも1カ所,日系人の収容所であるアマチ収容所が作られました。現在,同収容所跡地には記念碑のみがありますが(跡地内は記念碑周辺を除いては,ガラガラ蛇が出るので歩いての散策は危険です),付近にはアマチ博物館があります。

アマチ博物館外観
アマチ博物館外観
アマチ博物館での展示
アマチ博物館での展示

 

デンバー植物園の日本庭園
デンバー植物園の日本庭園

サクラ・スクエア
サクラ・スクエア

 









また,デンバー市内で日本人街として一時期繁栄したエリアは,今ではサクラ・スクエアという一角のみとなっていますが,そこには日本食スーパーや仏教寺院などがあり,日系人の集う場所となっています。

  さらには,デンバー植物園には,当地の著名な日系人ジャーナリストであるビル・ホソカワ氏の名前をつけたビル・ホソカワ・ボンサイ・パビリオンや日本庭園があります。

コロラド歴史センター Open in new window

デンバー植物園 (Denver Botanic Gardens) Open in new window

サクラ・スクエア (Sakura Square) … デンバーダウンタウン,19th StreetとLawrence Streetの一角に位置しています。

 

 

西部劇好きのあなたに

 かつてのコロラドは,西部劇に出てくるような場所であり,現在でも,その名残がウエスタン文化として残っています。その最たるものは,毎年1月に開催されるナショナル・ストック・ショーで,その見所は,なんと言ってもロデオです。様々なタイプのロデオ競技を1度に堪能することが出来ます。

  ナショナル・ストック・ショーの開催期間以外でもロデオやウエスタン文化を堪能したい方には,デンバーの南側に位置するコロラドスプリングス市のロデオ殿堂博物館 (ProRodeo Hall of Fame Museum)や,デンバー近郊に所在する,ショーマンとして活躍したバッファロー・ビルの墓及び博物館をお勧めします。その日のお食事には西部を満喫できる,バッファロー肉のステーキやハンバーガーはいかがでしょうか。

ナショナル・ストック・ショーでの市内パレード (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
ナショナル・ストック・ショーでの市内パレード (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
ロデオ殿堂博物館 (ProRodeo Hall of Fame Museum)
ロデオ殿堂博物館 (ProRodeo Hall of Fame Museum)
バッファロー・ビル (Buffalo Bill Museum & Grave提供)
バッファロー・ビル (Buffalo Bill Museum & Grave提供)

 

 

 

 






 

ビール好きのあなたに



グレート・アメリカン・ビア・フェスティバルの様子
グレート・アメリカン・ビア・フェスティバルの様子

 
デンバー及びフォートコリンズはロッキー山脈の雪解け水を利用したビール造りが古くから盛んで,これら地ビールは州内だけでなく全米の人たちからも愛されています。
 州内の地ビール醸造所(ブルワリー)の密集度は世界でもトップクラスで,ビールメーカー大手のクアーズ社本社がデンバーに所在しているほか,現在も中小規模のマイクロ・ブルワリーやナノ・ブルワリーが増え続けています。 多くのブルワリーでは無料の工場見学ツアーを提供しており,人気のブルワリーでは1ヶ月先まで予約がいっぱいの場合もあります。

 デンバーのダウンタウンにも地ビールを堪能できる大小のバーやブルワリーがあり,楽しめるビールは,日本でも馴染みの深いラガーやピルスナーの他にも,苦みの強いIPA,深いコクを楽しめるスタウト,小麦を使った軽い口当たりのウィート・エール,また,樽で熟成させたものや,果ては当地名物のロッキーマウンテン・オイスターを用いたものまで様々です。季節限定の商品や試験的に少量だけ生産されるものもあるため,当地の無数の地ビールを全制覇することは難しいかもしれません。

 毎年秋には,全米最大規模を誇るグレート・アメリカン・ビア・フェスティバルがデンバー・ダウンタウンにて開催され,全米・世界各地から愛好家が集まります。このイベントではアメリカ全土から様々なブルワリーが出店し,自慢のビールを競い合います。

 




アート好きのあなたに

その一 パフォーミングアーツ

 意外に知られていませんが,デンバーは芸術を身近に感じる町です。デンバー・パフォーミングアーツ・コンプレックスでは,様々なパフォーマンスが常時行われており,ブロードウェイで上演されたミュージカルなども行われます。特にエリー・カーキン・オペラハウスは世界的にも有名な劇場です。

 また,コロラド・バレエ団では日本人のプリマ・バレリーナも活躍しています。

デンバー・パフォーミングアーツ・コンプレックス (Denver Performing Arts Complex) Open in new window

デンバー・パフォーミングアーツ・コンプレックス (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
デンバー・パフォーミングアーツ・コンプレックス (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
デンバー・パフォーミングアーツ・コンプレックス (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
デンバー・パフォーミングアーツ・コンプレックス (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
エリー・カーキン・オペラハウス (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
エリー・カーキン・オペラハウス (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)

 










その二 絵画

デンバー美術館 (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)                                    デンバー・アート・フェスティバル(5月) (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
    デンバー美術館 (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)           デンバー・アート・フェスティバル(5月) (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)

 絵画に関心のある方には,40,000点以上の美術品が展示されているデンバー美術館をお薦めします。日本を含む東洋の美術品のコレクションも充実しています。

 同美術館の隣には,世界的にも著名な現代画家であるクリフォード・スティルの美術館があります。また,コロラドの現代画家であるヴァンス・カークランドの美術館もデンバーのダウンタウンにあります。

デンバー美術館 (Denver Art Museum) Open in new window

クリフォード・スティル美術館 Open in new window

カークランド美術館 Open in new window



その三 音楽

レッド・ロックス野外劇場 (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
レッド・ロックス野外劇場 (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)

 デンバー近郊には,9,000人収容可能な野外音楽劇場であるレッド・ロックス野外劇場があります。高さ150メートルの赤褐色の崖をくりぬいて作られたもので,様々なコンサートが行われています。同劇場はデンバー市街が一望出来る景勝地ともなっており,コンサートに行かなくとも一見の価値があります。

 ビジターセンターでは,同野外劇場の歴史や,今までに開催された大物アーティスト(ビートルズ,U2など)のコンサートの模様を紹介しています。

 





 レッド・ロックス野外劇場でのライブの様子 (Bob Ash撮影,Visit Denver提供)




 


鉄道好きのあなたに

 

 コロラドは開拓時代から鉄道開発が行われた歴史があります。デンバー市内のフォーニー博物館や郊外の鉄道博物館では,かつて活躍した蒸気機関車を見ることができます(鉄道博物館では毎週土曜に蒸気機関車への体験乗車が可能)。

コロラド鉄道博物館 (Rich Grant撮影,Visit Denver提供)コロラド鉄道博物館 (Rich Grant撮影,Visit Denver提供)

パイクスピーク鉄道パイクスピーク鉄道

ジョージタウン・ループ鉄道
↑↓ジョージタウン・ループ鉄道
ジョージタウン・ループ鉄道

 デンバー近郊のジョージタウンではロッキー山脈の中を走るループ鉄道があり,コロラド・スプリングス近郊には,世界で一番高い場所にある吊り橋で有名なロイヤルゴージを走る鉄道,パイクス・ピーク頂上へ行くことが出来るアプト式鉄道もあります。さらには,秋にはデュランゴ・シルバートン狭軌鉄道では蒸気機関車から美しい黄葉を堪能出来ます。

 

フォーニー交通博物館 (Forney Transportation Museum) Open in new window

ロラド鉄道博物館 (Colorado Railroad Museum) Open in new window

ロイヤル・ゴージ(Royal Gorge Rail Road) Open in new window

パイクス・ピーク鉄道(Pikes Peaks Cog Rail Road) Open in new window

ジョージタウン・ループ鉄道(Georgetown Loop Railroad) Open in new window

デュランゴ・シルバートン狭軌鉄道(Durango Silverton Narrow Gauge Railroad) Open in new window

 

ロイヤル・ゴージ鉄道
ロイヤル・ゴージ鉄道
ロイヤル・ゴージ鉄道からの眺望ロイヤル・ゴージ鉄道からの眺望

 

 

















軍事好きのあなたに
ピーターソン空軍基地内の博物館
↑↓ピーターソン空軍基地内の博物館
ピーターソン空軍基地内の博物館

 デンバーの南方に位置する都市,コロラド・スプリングスは軍関係施設が集中している場所でもあります。

 米北方指令軍のあるピーターソン空軍基地の内部には博物館があり,13機の冷戦時代の戦闘機などが展示されています。中でも,EC121「ウォーニングスター」早期警戒機は,内部がほぼ完全な形で保存されており見学が可能です(ただし,旅行者は最低でも24時間前に登録する必要あり)。

 

空軍士官学校のチャペル (Rich Grant提供,Visit Denver提供)
空軍士官学校のチャペル (Rich Grant提供,Visit Denver提供)

  空軍士官学校では,ビジターセンターと独特の形で知られているチャペルが一般公開(入場無料)されています。

 

 







ショッピング好きのあなたに

16番街モール (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)            デンバー・ダウンタウンにあるコンベンションセンター名物の熊の彫像「I See What You Mean」 (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)
16番街モール (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)     デンバー・ダウンタウンにあるコンベンションセンター名物の熊の彫像「I See What You Mean」 (Steve Crecelius撮影,Visit Denver提供)

 

 デンバー・ダウンタウンの中心は「16番街モール」というメインストリートで,個性豊かなお店やカフェがあります(無料バスでの移動が可能)。

 また,ダウンタウンから少し離れたチェリー・クリークは多数のブティックやレストランがそろっている人気スポットです。また,学生街であるボールダーのパール通りにも個性的なお店が並んでいます。