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在デンバー日本国総領事館領事部 平成25年メールマガジン第41号 (2013年9月17日送信)
洪水後の衛生管理について
洪水後の衛生管理について
コロラド州フロント・レインジ(ロッキー山脈東麓の平原)一帯に降り続いた雨は未曾有の降水量となり各地に甚大な被害をもたらしましたが,同降雨は北東に移動するにしたがい勢いは失せていきました。
被災地のみなさま(また,ボランティアの方)はこれから被害の復旧作業に取りかかり始められることと存じますが,その際はぜひ以下の衛生に気をつけるようお願い申しあげます。
1.土砂や堆積物の除去は,下水道から溢れた汚水および上流から流されてきた動物の排泄物や農場の老廃物などが含まれているので,日光がバクテリアを殺すまで数日待つ方がよいでしょう。清掃中は質の良いマスクを使用し,清掃後は殺菌性の洗浄剤で自身(および外で遊んでいた子供)を洗いましょう。
2.家の冷蔵庫に残してあった食物は,まず冷蔵庫の電源が切れていなかったかどうかを確かめ,大丈夫である場合のみ食しましょう。たいていの食物は冷蔵がストップしてから二時間後に劣化し始めます。缶詰類は穴など傷がついていないか確かめましょう。
3.庭で栽培していた野菜類は,汚染した水に晒されている可能性が高いので,降水・洪水時にまだ熟していなかったら,二週間ほど日光に殺菌させましょう。
4.水道水は,市町村当局から飲料安全の指示が出されるまで,沸騰させてから飲むようにしましょう。
5.降水,洪水,土砂で汚れた衣類は,必ずしも廃棄する必要はありませんが,バクテリアは長期間付着し得ますので,洗濯はほかの衣類と分別して十分に行いましょう。
6.水溜りは蚊や蝿の温床となりますので,バケツや樋の水は除去しましょう。鳥や魚の死骸があったら埋めるなどの処理をして,放置しておかないようにしましょう。
7.家の床や階段は滑りやすくなっており,残骸物にはガラスの破片,錆びた釘,刺状の木片などが含まれている可能性があります。十分に注意し,救急箱を用意しておきましょう。
なお,以下のコロラド州公衆衛生環境局(Colorado Department of Public Health and Environment)のサイトには,洪水後の注意点が詳細に記載されていますので,ぜひご参照ください。
コロラド州公衆衛生環境局 (Colorado Department of Public Health and Environment): Flood Resources