トップページ > 領事情報 > メールマガジン > 平成25年第6号 一酸化炭素中毒にご注意を!

在デンバー日本国総領事館領事部 平成25年メールマガジン第6号(2013年2月19日送信)

一酸化炭素中毒にご注意を!

一酸化炭素中毒にご注意を!

1 一酸化炭素中毒による死亡事故

 日本では冬に石油ストーブによる一酸化炭素中毒事故が続発しますが,米国でも一酸化炭素中毒事故は発生しており,年間で死に至るケースが毎年500件程発生しております。
 たとえば,近年コロラド州において,アスペンに滞在していた一家四人全員が雪溶かしシステムの故障で発生した一酸化炭素により死亡したり,デンバー大学の学生が学生寮のボイラー工事の不具合で発生した一酸化炭素により死亡したりする事故が発生しています。

2 一酸化炭素中毒とは

 物が燃焼するとき酸素が不足(不完全燃焼)すると,一酸化炭素が発生します。人体の血流に容易に入る大変有毒な気体ですが,無色・無臭なため気付かないことが多く,気付いたときには運動神経が麻痺していて体が思うように動かないこともあり,濃度によっては数分で命が危機にさらされます。サイレント・キラーと呼ばれる所以です。
 主な中毒症状は下のとおりです。

軽症 中症 重症
軽い頭痛 ひどい頭痛 意識不明
吐き気 めまい けいれん
嘔吐 混乱 心臓・呼吸器不全
疲労 激しい動悸

 

3 一酸化炭素を察知したら

(1)直ちに現場を離れ,新鮮な空気を吸う。
(2)911に電話する。
(3)感冒に罹ったような症状がある場合は,医者の診療を受ける。
(4)原因が究明し排除されるまで,現場には戻らない。

4 一酸化炭素中毒の防止策

(1)資格を有する業者に冷暖房システムなどの検査を毎年依頼する。
(2)車,芝刈り機,雪掻き機などをガレージの中で操作しない。
(3)暖炉を使用する際,通風を確認する。
(4)ガスレンジやオーブンを暖房代わりに使用しない。
(5)部屋の中で炭を燃やさない。
(6)キャンプ場では,テントの中で火器類を使用しない。
(7)乾燥機は,通気が正常で,衣類のクズが付着していないか確認する。

5 一酸化炭素探知器

上記の防止策に加え,一酸化炭素探知器(Carbon Monoxide Detector/Alarm)をベッドルームの辺りに設置することが推奨されています。家電・工具店などにおいて30ドルほどでお買い求めできます。