2008年の文化行事
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2008年12月9日(火)午後6時よりデンバー市内・シェラトンホテルにて,在デンバー日本国総領事館主催による天皇誕生日祝賀レセプションを開催致しました。 当日は,各国の外交団,管轄州内の政財界代表者,教育・文化・スポーツ関係で日米交流に関わりのある方々や,メディア関係者など,約250名にご参加いただきました。 久保総領事のスピーチを幕開けに,11月に日本への初の公式訪問を終えたばかりのリッター・コロラド州知事からスピーチをいただき,来日した際に日本側から受けた暖かい歓迎に感激したことなど,日本への好印象やビジネスの話題等が述べられました。続いて,今年5月に来日したヒッケンルーパー・デンバー市長からもスピーチをいただき,実際に日本を訪れてみて,日本とデンバーの似ているところや,滞在中の体験談などが述べられました。ユーモアを交えたスピーチに会場の参加者はおおいに沸きました。 これまでにない要人の出席を得た今回のレセプションは,日本とコロラドの関係強化の気運を反映したもので,一層の発展が期待されます。
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メルビン・オカモト・デンバー郡判事の退官に伴い,ヒッケンルーパー・デンバー市長より新判事としてケリー・ハダ氏が任命されたことをうけ,任命式並びに祝賀レセプションが2008年12月3日(水)に行われました。 このレセプションにはヒッケンルーパー・デンバー市長,当館久保総領事ほか200名あまりが参席し,大盛況のうちに締めくくられました。
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2008年12月4日(木),在デンバー日本国総領事館,コロラド大学ボルダー校アジア研究センター及びコロラド日米協会の共催により,「平家物語と琵琶の演奏会」を開催致しました。このイベントは,コロラド大学ボルダー校のオールド・メイン・チャペルにおいて入場無料にて公開されました。 非常に才能・名声のある平岡洋子氏は,伝統的な弦楽器である琵琶の歴史を取り巻く映像を用いた講演を挟みながら,素晴らしい琵琶の演奏を行いました。また同氏は,多くの古典的な琵琶音楽の中から平家物語を構成する3曲を演奏し,実際に歌った歌と歴史的との関連性を説明することで観客に対し,演奏会をより意義深いものとしていました。 同氏は師匠の下で生徒として視覚,聴覚,感覚を学んでおられます。上級の演奏者であるにも拘らず,常に一生徒として才能を磨いているのです。日本の伝統音楽の完成と保存には時間(終生)や献身を要します。音楽は師匠から生徒へと継承され,さらにその生徒が師匠となり新たにその生徒達へと継承するのです。師匠と弟子との緊密な関係と指導により,音楽の完全性は保たれます。生徒への教え方や楽器の音色は何世代を経ても変わることなく継承され,歴史への繋がりを維持しています。このようにして,平岡氏は自身が歴史的な日本からの使者となり,音色を通じて完璧かつ,優雅にボルダーの観客を古代の世界へと導きました。
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先日,沼田貞明現国際交流基金日米センター所長(前在カナダ日本国特命全権大使)が日米間の経済関係に関する講演を行うため,デンバーを訪れました。このイベントは,在デンバー日本国総領事館とコロラド日米協会の共催により実施されたものです。2008年11月3日,デンバーダウンタウンにあるRothgerber, Johnson & Lyons の事務所において,約25名の実業界及び地域社会の指導者達が出席する中,沼田所長はプレゼンテーションを行いました。
国際関係における豊富な経験から,沼田所長は,世界的メディア通信の「配線された世界」への瞬時の適応,世界舞台への「ソフト・パワー」の影響による継続的で段階的な変化や効果等,日本が経た最近の変遷について述べました。具体的な話題は,経済,安全,政治事情への影響力の観点から世界において安定勢力としての日本の役割を発展させることに加え,時宜にかなった,近年の日本の財政問題から習った教訓の見解にも及びました。地球の気象変化に代表されるような現在我々が抱える様々な問題の解決法としてソフト・パワーを推進するためにも,日米間で数多く共有される共通の価値観や能力の更なる発展,利用することを呼びかけ,講演は締めくくられました。強調された例としては,間近に迫ったビル・リッター・コロラド州知事による日本公式訪問等のような取り組みも挙げられました。 尚,ご興味がおありの方は,下記より講演会の原稿及び資料をご覧いただけます。 |
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2008年9月中旬から10月上旬にかけ,当館管轄州内にて様々な日本関係イベントが実施され,当館からは久保総領事が参加し,挨拶を行いました。各イベントの詳細は下記のとおりです。 ジャパン・アーツ・デイ 9月20日,ワイオミング州のキャスパー市にてジャパン・アーツ・デイが開催されました。このイベントはマリコ・ミラー・キャスパー名誉総領事が中心となり,在デンバー日本国総領事館,アートコアー,ナトロナ・カウンティー・スクールディストリクト#1との共催により実施されました。 会場となったナトロナ高校では,トニー・ヤガミさんと夫のランス・アッカーさんによる太鼓演奏や,シゲタジュンコさんによるお琴の演奏会が行われ,コンサート終了後も人だかりが出来るほどの賑わいの中,演奏者と観客とのコミュニケーションが多く見られるイベントとなりました。 秋祭り2008 今年も,ニューメキシコJACLによる秋祭りが9月28日の日曜日にアルバカーキ市にて開催されました。当日は,マーティン・チャベーズ・アルバカーキ市長も訪れ,挨拶を行いました。 緑の生活や,エネルギーの再利用をフォーカスとした今年の秋祭りでは,テーマを“竹”とし,屋外にてニューメキシコらしい開放的な雰囲気の中,太鼓や沖縄踊りの催し物が行われました。また,食べ物や,工芸品の出店もあり,日本のお祭りムードが楽しめる1日となりました。 日本祭り JASWY(ジャパン・アメリカン・ソサエティー・オブ・ワイオミング)主催,ララミー高校国際クラブ協賛により,日本祭りがワイオミング州ララミー市のララミー高校にて10月4日に行われました。当日はクラウス・ハンソン・ララミー市長も参加し,スピーチを述べました。 日本文化が盛りだくさん組み込まれたこのお祭りは,生け花の展示会や囲碁の紹介,また日本食が楽しめ,その後に行われたメインショーでは,未来太鼓のパフォーマンスや,着物着付け会や空手のデモが行われるという2部形式で開催され,会場に来ていた皆さんも興味深そうに参加していました。
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お茶会同好会の『松風会』とデンバー植物園の共催による,お茶会が9月24日(水)午後4時から6時までデンバー植物園で行われました。当日は,秋晴れの中約200名の人が訪れ,デンバー植物園内の日本庭園と茶室『松風園』でお茶のおもてなしが振舞われました。
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第二次大戦中,連邦政府の発した日本人および日系人の強制撤去命令に反対し彼らを暖かく迎え入れたラルフ・カー,コロラド州知事の名を冠した「ラルフ・カー・メモリアル・ハイウェイ」の表示板除幕式が,2008年8月10日,コロラド州議事堂前で行われました。これは関係者の強い働きかけの結果,去る3月にコロラド州議会において満場一致で成立した議決によるものです。 除幕式では,ビル・リッター現知事はじめ弁護士のケリー・ハダ氏などがカー知事をたたえ,当時の社会状況を回顧しました。また,久保総領事も米国の民主主義が健全であること,このような国と友好関係にあることは日本にとっても喜ばしいことである,との挨拶を行いました。 同ハイウェイはUS285のうち,C470とケノーシャ峠間の約240マイルの呼び名となり,近々表示板が掲げられることになります。
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2008年6月17日から始まった「デンバー総領事館将棋講座」では,毎回7~8名の参加者が熱心に勉強しています。チェスも知らない,駒の字も読めないという全くの初心者も混じる中,久保総領事のユーモア溢れる講義に次第にひきこまれ,毎回冒頭に出される詰将棋の問題なども解けるようになり,将棋の面白さを理解し始めています。 講座は8月まで続き,その後は一歩進んだクラスを設けるか,入門レベルのクラスを再度開催するか検討中で,追って本ページで案内する予定です。 |
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コロラド日米協会(JASC)及びコロラド日本企業懇話会(JFA)共催による第20回総領事杯チャリティーゴルフトーナメントが2008年7月12日(土)にデンバー市のグリーン・バレー・ランチ・ゴルフクラブにて行われました。このゴルフトーナメントは,日本関連の文化・教育プログラムを実施するコロラド日米協会及びコロラド日本企業懇話会の両団体に収益が寄付されるチャリティイベントです。 当日は良い天候に恵まれ,約100名の参加者が4名ずつのチームに分かれプレーを楽しみました。優勝チームの4名には久保総領事より総領事杯が授与されました。 また大会に先駆けた7月11日(金)には在デンバー日本国総領事館の総領事公邸にてレセプションが行われ,当館久保総領事,神谷勇夫・コロラド日本企業懇話会会長,トム・リード・コロラド日米協会副会長よりそれぞれスピーチが述べられ,翌日の大会に向け参加者の士気が高められました。
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2008年7月3日から6日までデンバーにて開催された全米日系人博物館主催の全国会議「Whose America? Who’s American?」への参加者を迎え,7月3日,総領事公邸で歓迎レセプションが行われました。地元からは久保総領事の歓迎の挨拶に続き,リッター知事の代理としてドン・エリマン,コロラド州経済開発国際貿易局長が祝辞を述べ,これに対して主催者側を代表してノーマン・ミネタ元運輸長官が答礼のスピーチを行いました。 |
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2008年5月10日にコロラド州アルバダ市における伊藤道場(代表者石川康生,在デンバー日本国総領事館勤務)で第一回伊藤杯剣道大会が開かれました。右記念すべき第一回大会には,北海道各地の剣道連盟において指導責任者として活躍している岩井文平錬士6段,三浦正勝教士7段,磯野昭雄教士7段と伊藤道場の名前の由来である伊藤勉先生(故人)のご子息である伊藤光悦氏(5段)夫妻が来賓として参加されました。 この先生方は過去に伊藤勉先生から剣道を教わったことがあり,伊藤光悦氏夫妻と共に,今回コロラド州で開かれる第一回伊藤杯を成功させたいという目的で北海道から来訪されたものです。 伊藤杯剣道大会はコロラド州,ワイオミング州,ネブラスカ州,ニューメキシコ州,アーカンソー州の道場から多数の参加があり,参加者全員が日頃から鍛えた技を充分に発揮した,見応えのあるすばらしい試合が繰り広げられました。また翌日には大会参加者による合同稽古が行われ,普段日本から来た先生と稽古する機会が無い生徒は,我先へと先生方に稽古をお願いしていました。 なお大会に先立つ9日に在デンバー日本国総領事館の総領事公邸で磯野教士7段と三浦教士7段による日本剣道形のデモンストレーションが行われ,迫力のある演舞に見学者は真剣に見入っていました。 15日にはコロラド州オーロラ市にあるラレド・ミドルスクールで,日本から来た3名の先生方と伊藤道場及びロングモント市にある山影道場による剣道のデモンストレーションが行われ,集まった約400名の生徒は,初めて見る日本の剣道に目を輝かせていました。デモンストレーションの最後に岩井錬士6段による剣道の体験教室があり,生徒は防具の重さと格闘しながら「面,小手,胴」と大きな声で先生に掛かっていく姿がみられました。 コロラド州全体では現在約100名の剣士が稽古に励んでいるそうです。今回日本から来た先生方がコロラド州の各地で行なった剣道教室やデモンストレーションは,生徒及び見学者に剣道の魅力を充分に伝えることが出来たと思われ,これから剣道人口が増えていくことが期待されます。
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2008年5月3日,コロラド・スプリングス市のコロラド・カレッジにて,南コロラド日米協会主催による「こどもの日祭り」が開催されました。今回は,23回目のお祭りになりますが,天候にも恵まれ,家族連れなど約250人が参加し,過去最高のにぎわいを見せました。 会場となったコロラド・カレッジのパルマー・ホールには,日本の伝統的な遊びやマンガ,アニメ等を紹介するブースが設けられ,各ブースでは,多くのこども達が紙芝居,折り紙,習字,メンコ,剣玉等に興じていました。 屋内イベント終了後,ホールの前庭でエンタテーメントが行われ,琴の演奏(8才の女の子が見事に「さくら」を弾いてくれました),地元の忍術クラブによるデモンストレーション,参加者全員による盆踊り(炭坑節),京都から来た「秀明太鼓」による太鼓演奏と続き,最後は,こども達による浴衣・ファッションショーで締めくくられました。 お祭りを主催した南コロラド日米協会の皆さん,どうもお疲れ様でした。
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2008年4月27日,コロラド・スプリングスのPikes Peak Community College で恒例の日本語劇が行われました。
これは同校で日本語講座を受講している学生たちによるもので,同講座のマクアダムス・リエコ先生が自ら脚本を書き,演技指導も行いました。
“Nothing is Impossible” と題された演目は,江戸時代の侍のラブストーリーで,ロマンチックな中にもユーモアにあふれた愉快な筋立てで,学生たちは,わずかな練習時間にもかかわらず日頃の学習の成果を発揮し,外国語とは思えないような立派な日本語で観客を満足させました。
幕間の進行・解説は同校のTony Kinkel 学長が自らつとめ,気さくな学長の側面を見せていましたが,同学長はその直後,コロラド州学生審議会より,今年度の「学長賞」を受賞しました。
終演後はKinkel学長や来賓の久保総領事も加わって,リエコ先生の手作りの料理を食べながら親睦をはかりました。
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2008年4月26日,ユタ州ソルトレーク・シティの「日本町」で「第4回日本祭り」が盛大に行われました。日本町は,20世紀初頭から日本人移住者とその子孫が多く住んでいた地区でしたが,ダウンタウン開発のために教会と仏教寺院を残して撤去されてしまいました。日本祭りはこの地区の歴史を残すことも念頭に企画されるようになったものですが,第4回の今年は,絶好の晴天のもと沢山の人出でにぎわいました。 コーナーの両端に作られた2つのパビリオンではさまざまな日本文化デモンストレーションが行われ,通りの両側に設けられた30余りのブースでは日本食や小物が販売され,人気を得ていました。 きものを着た非日系人の姿も多く見られ,ソルトレーク・シティにおける日本文化への関心の高さがうかがわれました。
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2008年4月26日(土),ボルダーの市役所周辺で桜の植樹が行われました。「ボールダーでお花見をしよう!」を合い言葉に始まったこのプロジェクトも,今年で3年目を迎えました。 桜は土の性質や水はけによって枯れてしまうこともしばしばであり,根付かせることは容易ではありません。当日は気温が低い中,約30名のボランティアが集まり,今年植えた桜達が1年でも長く花を咲かせることができるよう祈りながら,市役所周辺に13本の桜が植えました。 周辺には過去にこのプロジェクトを通じて植えられた桜が花を咲かせる姿も見られ,人々を和ませました。 また,植樹を終えた後にはSuhi Zanmaiレストランより全てのボランティアに昼食が振舞われました。
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2008年4月20日(日),デンバー市内のシティパーク(フェリルレーク湖畔)で,好天の下,SGI(アメリカ創価学会)及びJFA(日本企業懇話会)関係者を中心に沢山の方々が参加し,桜の植樹が行われました。 フェリルレーク湖畔沿いの遊歩道周辺に90本の苗木が植えられましたが,植樹場所には大きな石やコンクリートブロックが埋まっており,穴を掘るのが大変でしたが,参加者の皆さんは「苦労した分だけ良い思い出になる」と笑顔でスコップを握っておられました。 なお,SGIが植樹を始めてから今年が20周年になるとのことで,植樹に先立って式典が催され,SGIの功績を称える表彰状がデンバー市からSGI関係者に手渡されました。 また,植樹から1週間後の27日,当館久保総領事が自分で植えた桜の木の様子を見に行ったところ,その木には早くも小さな花が咲いていました。
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デンバー日本語補習学校とコロラド日本語学校の入卒式が2008年4月6日(日)と4月5日(土)にそれぞれ行われ,両校の式典に来賓として出席した久保総領事よりお祝いの言葉が述べられました。両日とも好天に恵まれ,新入生を伴った保護者の方々が晴れがましい笑顔で参加されていました。なお,今年の小学部新入生(新一年生)はデンバー校が17名でコロラド校が7名とのことで,両校とも昨年と比べると大幅に新入生が増加したとのことです。
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2008年3月19日(木),デンバー・ボタニック・ガーデンにおいて,在デンバー日本国総領事館,デンバー・ボタニック・ガーデン,コロラド日系人会の共催により「日本文化の夕べ」を開催致しました。 |
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三部構成となった今回のイベントのトップを飾ったのは「MIRAI DAIKO」による太鼓の演奏でした。4人の女性メンバーが,爽やかな笑顔を振りまきながらもステージ上で繰り広げる力強いパフォーマンスに,観客は魅了されました。 |
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第二部ではヨーコ・ヒラオカさんとデイビッド・ウィーラーさんのユニット「DUO SOKYO(双響)」が琴・尺八,三味線の演奏と地歌を披露しました。観客は入場の際に手渡された地歌の歌詞カードを手に,合間にデイビッドさんの説明を挟みながらの演奏を楽しみました。 | ||||||||||||||||||||
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最後の部ではコロラド・ステート・ユニバーシティのマコ・ベーケン教授及び生徒さんにご協力いただき,「Kimono in Bloom」と題した着物のファッションショーを行いました。このファッションショーでは,モデルが様々なテーマの着物を着こなしました。観客は着物の種類の多さに驚くと同時に,その多様なデザインに目を奪われていました。 |
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2008年3月11日,リチャード・エマート武蔵野大学教授を迎え,フォート・コリンズのコロラド州立大学で「能」のレクチャー・デモンストレーションが行われました。 この催しは,同大学の日本語と中国語のプログラムが協同で毎年3月に行っているGateway to Asiaの一環として企画されたもので,7日と8日に行われたさまざまな催しの棹尾を飾るものとなりました。 エマート教授は1972年にアーラム大学を卒業後まもなく日本に渡り,爾来35年間能楽の研究と実践を積み現在は武蔵野女子大学で教鞭をとっています。今回は州立大学のマコ・ベーケン教授の強い要請にこたえてフォート・コリンズに立ち寄ったものですが,会場一杯の聴衆に能の世界を詳しく解説しました。 能の歴史,舞台芸術としての能の本質,楽器,能面などに関してアメリカ人がアメリカ人に説明すると言う利点を最大限に発揮したわかりやすい説明に,聴衆は熱心に聞き入っていました。 最後に,ニュージャージー州の伝説に基づいて作られた「Pine Barren」という新作能の一部を英語で実演し,いっそうの共感を呼びました。 |
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2008年3月10日(月),デンバー・ニュース・エージェンシー・ビルディングにおいて,アダム・シュラッガー氏最新の著書 "The Principled Politician - The Ralph Carr story" の出版記念講演会が行われました。 ラルフ・カー元知事は太平洋戦争勃発直後,「敵性外国人」として西海岸から強制移動されようとする日本人及び日系人を政治生命をかけて擁護した政治家として在米日系人の間では神格化されている人物ですが,一般アメリカ人や日本人には必ずしも充分に知られていません。 本書の出版がカー・元知事の存在をより広く世に知らしめる機会となるよう期待されますが,3月9日付「デンバーポスト」紙によれば,ローカル・ベストセラー・ランキングのノンフィクション部門で既に第一位となっています。 当日はビル・リッター・コロラド州知事が出席し,スピーチの中でシュラッガー氏の著書及びラルフ・カー元知事の事績を讃えました。その後シュラッガー氏によるスピーチが行われ,著書に籠められた思いを話しました。 また講演会後には参加者とのディスカッションが設けられ,著者及びリッター・知事に加え, トム・ノエル・デンバー大学教授がパネリストとして加わり,ラルフ・カー・元コロラド州知事に関して質疑応答が行われました。 ラルフ・カー元コロラド州知事に関して 7日,第二次大戦に従軍した退役軍人及び日系米国人が見守る中,コロラド州議会は,全会一致で州の高速道路285号線の一部を「ラルフ・カー記念高速道路(Ralf Carr Memorial Highway)」と命名する旨決議した。同決議は,米国民の間では決してその名を知られることがなく,コロラド州民からもほとんど忘れ去られていたラルフ・カー元州知事について,「全ての人は平等で自由であるという原則を無私なる姿勢で貫いた人物」と評している。 1942年2月19日,西海岸に居住する敵性外国人(日系人)の強制移動を命じる大統領行政命令9066号を受け取ったラルフ・カー・コロラド州知事は,怒りを露わにし,自分のスタッフに対し,「これは誤りである。日系人の中には米国の市民権を有している者もいる。彼らは米国市民である。」と語った。それは,日本軍による真珠湾攻撃後間もない頃であり,新聞は第一面で日本人を「黄色い悪魔」と罵り,人々は,日本人を隔離しろ,強制労働キャンプへ送れ,あるいは殺せ,と叫ぶなど,米国内で日本人に対する憎しみが渦巻いている最中であった。ラルフ・カー以外には,市民と非市民を区別して考える者も,憲法上の権利について議論する者もいなかった。こうして,多くの米国市民を含む12万人近い日系人は,戦争期間中を収容施設で過ごすことになった。 カーは,コロラドの人々に対し,証拠も裁判も無しに合衆国市民を強制収容することの不当性を訴え,「憲法前文は,"我々合衆国の人民は"という言葉で始まるのであり,"我々イングランド人,スカンジナビア人及びフランス人の子孫は"という言葉で始まるのではない。」と述べて,憲法上の原則を遵守すべきであると述べた。 しかし,コロラド周辺の他州がいずれも日系人に対して厳しい姿勢をとる中,カーは政治的に孤立し,コロラド州内においても激しい非難,攻撃にさらされるようになった。彼は,1940年の大統領選挙の際には,ニューヨークの新聞で大統領の有力候補として紹介されるなど,日米開戦直前には,中央政界で急速に頭角を現しつつあった。しかし,その後,真珠湾攻撃が発生し,カーはコロラド州の日系人に対して厳しい態度を取らなかったため,それ以降,政治の世界においてその名前が聞かれることは無くなった。 コロラド州議会のロブ・ウィットワー下院議員(共)及びジョス・ペンリー上院議員(共)をはじめとする超党派の議員らは,こうした状況を変えることを望んでいる。彼らが建立を予定している記念碑には,「恐怖が理性を覆い隠し,他の全ての人々が座り込んでしまった時,一人の知事が立ち上がった。彼はその死に際して,"人類の友"と称された」という銘文が刻まれることになっている。(以上,アダム・シュラッガー氏が寄稿した,3月9日付「デンバー・ポスト」紙の記事より抜粋) |
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シンプソン合同メソジスト教会主催による第40回ひなまつりが2008年3月1日(土),2日(日)の両日,Arvadaのシンプソン合同メソジスト教会で行われました。会場にはたくさんの雛人形や盆栽,着物などが展示され,折り紙,木目込み人形,書道などの実演も行われました。 別室では,茶道のデモンストレーションが実施されたほか,日本舞踊,空手,剣道などさまざまなパフォーマンスが次々に披露されました。 |
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2007年ダウンビート誌評論家投票部門で"Ring Star Composer"に選ばれたコロラド州在住の作編曲家・指揮者,今泉千絵さんによるジャズコンサートが,在デンバー日本国総領事館,メトロポリタン州立大学,コロラド日系人協会,コロラド日米協会の共催により2008年1月31日にオーラリアキャンパスのキングセンターホールで開催されました。 オーケストラは指揮者の今泉さんの他,10名のバンドメンバーから構成され,今泉さんの作曲した音楽,また編曲した日本の童謡など計7曲(下記プログラム参照)が披露されました。当日の今泉さんは着物をリメイクした美しいドレスを身にまとっていたのですが,実はこれは日本にいらっしゃるお母様からの贈り物である,との微笑ましいエピソードが語られました。約500名の観客を独特の世界で魅了したコンサート後,観客はスタンディングオベーションを起こし,アンコールが行われ,コンサートは大きな拍手と共に締めくくられました。 また,コンサートの開始前には,今年Annual Golda Leadership Awardを受賞されたデンバー在住のジャズシンガー,ダイアン・リーブスさんへの表彰式も行われました。ダイアン・リーブスさんは過去に4回ものグラミー賞 "Best Jazz Vocal Performance” を受賞しておられます。表彰後のスピーチでは,過去の複数に亘る渡日経験等が語られ,花を添えました。 |
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プログラム
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(今泉千絵さんの略歴) 4歳の頃からエレクトーンを始め,様々な大会で優勝。14歳の時に楽器店からの推薦によりヤマハ音楽院目黒にてEPCに在籍し,数々の賞に輝く。洗足学園短期大学音楽学部ジャズ科を首席で卒業後の2001年9月,ボストンのバークリー音楽大学に入学。2003年,“The Herb Pomeroy Award”を受賞。2004年夏,自信のグループでNorth Sea Jazz Festival等多くのジャズフェスティバルに出演。2005年には某バンドのピアニストをして3ヶ月のヨーロッパツアーに参加し,現地マスコミにも大きく報道される。2006年,Capri Recordsと契約し,アルバム“Unfailing Kindness”で全世界デビューを果たす。 |
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33回目を迎えた「デンバー紅白歌合戦」が,2008年1月26日(土)山東三州デンバー仏教会で開催されました。33年前に一世の慰安を主な目的として始められた歌合戦は,時代の流れとともに一時期衰退の時期もありましたが,主催者側の工夫で人気を盛り返し,今年は用意された320席が満席となり,途中から本堂の仕切りを取り払って席を用意するほどの盛況となりました。長年の歴史を反映して出場者の顔ぶれも大分変わり,出場者の3分の1ほどはローマ字で歌詞を覚えたという3世,4世で占められました。 世代交代が進み,拡散化の現象も見られるデンバー地域の日系社会ですが,本イベントには幅広い出場者があっただけではなく,日本食レストランを中心に40ほどのスポンサーが応援し,コミュニティーの健在を示しました。 優勝した白組には久保総領事から総領事杯が授与され,また,長年実行委員長を務めてきた鐘ヶ江満氏にコロラド日系人会田中会長から感謝状が渡されました。 当日の模様を録画したDVDが近々発売されるとのことで,価格は20ドルです。 お問い合わせ先: 鐘ヶ江満 719-266-1634 |
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2008年1月13日,リトルトン市のアラパホ・コミュニティ・カレッジ内のデンバー日本語補習校で「初春の会」が行われました。幼稚園部から中学部までの約70名の生徒と,約50名の父兄・関係者のほか,フォート・コリンズのDunn Elementary School及びロッキーズ日本語アカデミーなど,近隣の学校からも約50名の参加がありました。 生徒たちは,習字教室や茂田先生のお琴の実演会など,普段とは違った珍しい体験を楽しみました。社会科では,「チャンネル5」を想定して,子供たちだけでキャスターやディレクター,カメラマンなどの役割を演じる姿も見られました。また,北京オリンピックへの出場を目指して頑張っている高橋尚子さんの活躍を祈って全員で千羽鶴を折りました。 午後からは青空のもとで餅つき大会が行われ,コロラドスプリングスのポール・丸山さんの指導のもと,子供たちも小さな杵を持って参加しました。 当日は,久保総領事夫妻,加島首席領事夫妻,山上領事などのほかに,柔道のオリンピック・メダリスト楢崎教子(ならさき・のりこ)さん等が来賓として参加しました。
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2008年1月4日(金),デンバー美術館ハミルトン館にて宮島達男氏による作品「縁起(Engi)」の献納式が行われました。 これは,ハミルトン館の建造にあたり,デンバー美術館が新館の顔としての作品制作を宮島氏に依嘱していたものです。 「縁起(Engi)」とは,1~9までの数字を刻み続ける80個のLED(発光ダイオード)デジタルカウンターを壁面に埋め込んだ作品です。この作品では1つとして同じ間隔で点滅する数字がありません。実は宮島氏はこの作品を制作するにあたり,デンバー市内から80人のボランティアを募りました。そして,それぞれのボランティアがタイムセッターとしてカウンターの点滅する速度を設定したのです。 献納式の中で宮島氏はこの作品を制作する上で携った全ての人々に感謝の意を表するとともに,「世界中で悲惨な事件が起きているが,それにより1番の犠牲になるのはこれからの将来を担う子供達であり,芸術がこれからの世界を平和にするための砦になることを信じている」との挨拶を行いました。 デンバー美術館を訪問される際は是非,ハミルトン館にて作品をご覧下さい。
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コロラド日系企業懇話会(JFA)の新年会が,会員および家族50名の参加を得て,2008年1月5日(土)デンバー市内のレストラン・ジャポンを借り切って盛大に行われました。 挨拶に立った神谷会長は今年の抱負をJFAの活性化と明言し,昨年から開始した桜の植樹のような社会貢献活動を引き続き進めていくこと,デンバー日本語補習校の生徒のためにより学びやすい環境をととのえるよう会員の皆さんと一緒に考えていきたいことなど,JFAの活性化の具体策を披露しました。 来賓として参加した久保総領事は,コロラドの日本人コミュニティーが拡散化するなか,現地に適応しつつアイデンティティを失わないよう一緒に努力したいとの挨拶をおこないました。 |
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エンゲルウッド市のコロラド日本語学校で2008年1月5日(土),「新年会」が行われました。当日,生徒たちは「かるたとり」や「茶道」,「習字」などの日本文化に熱心に取り組みました。また,「もちつき」にも全員が小さな杵をもって参加し,搗きたての餅で作ったお汁粉やお雑煮に舌鼓を打っていました。なお,このとき使われた臼は,以前ボールダーに住んでいたシンセサイザーの喜多郎さん手作りという逸品の由。 食事のあとは,26日のデンバー紅白歌合戦に備えて合唱の練習に取り組みました。 |