平成24年度「日系人招聘プログラム」へ参加したケンゾー・カワナベさんの感想
平成24年度「日系人招聘プログラム」に参加したケンゾー・カワナベさんから以下の感想が寄せられたのでご紹介します。
私は,このプログラムに参加する前にも,日本には一学期間だけ法律を勉強するために留学したことがあるのですが,今回のプログラムによる訪日は,私の日本に対する見方を大きく変えるものになりました。
今回の訪日は,まずは福島への訪問から始まりました。2年前の震災については,世界中の人々が同情の念を抱きましたが,特に日系人である我々は,その気持ちをより強く持ちました。プログラム参加者一行は,福島医科大学,地元小学校,農業試験場などを訪問し,3月11日午後2時46分には,被災者の方々が生活する避難所において1分間の黙祷を捧げました。これらの視察を通じて,震災からの復興に向けての人々の歩みを見ることができました。
東京では,沢山の政治家やビジネス界のリーダーに会うことが出来ました。安倍総理,岸田外相などの国会議員の方々や,経団連,三菱,豊田,キャノンといった日本の経済団体や大企業の方々とも交流することが出来ました。
ここ20年間,日本経済は停滞しているなどと言われていますが,日本経済の現状は,株価上昇にも見られるように好調を維持しており,円安により輸出も好調になっています。安倍総理にお会いした日に,同総理は日本のTPP交渉への参加を発表されました。
今回の訪日において,参加者一行は日本の未来について,明るい希望を感じることが出来ました。また,参加者一行は,この世界の中でも最も重要な2国間関係であり, 「法の支配」という共通の価値観に裏打ちされた日米関係をさらに強化するために,より一層の貢献をする決意を新たにしたところであります。
今回の訪日を機に,米日カウンシルへの関与を含め,より日米関係の強化に貢献していきたいと考えております。特に,デンバー・成田間の直行便の就航を控える地元コロラド州においては,政治,貿易,観光といった様々なレベルにおける日コロラド関係の強化に貢献していきたいと考えております。