令和8年度外務大臣表彰の発表(令和8年9月24日)

令和8年9月24日

令和8年9月24日、外務省は令和8年度外務大臣表彰の受賞者を発表しました。外務大臣表彰は、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献・功績のあった個人及び団体について、その功績を讃えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。


在デンバー総領事館管轄地域から、以下の4名の方と2団体が受賞されました。



【個人】(アルファベット順)


1. ジョーン・エリクソン 元コロラド・カレッジ日本語教授
同人は、平成8年に米国コロラド・カレッジの日本語教授に就任し、以降約30年にわたり日本語教育および日本文化研究に尽力してきた。西洋中心であった同校のカリキュラムにおいて、同人はアジア研究プログラムの創設に中心的役割を果たし、日本語と日本文学研究の基盤を築いた。また同人は「体験的学習」を重視し、学生が日本で文化や言語を直接体験できる留学プログラムや短期研修を企画・実施し、教員向けにもアジア諸国の大学との交流を促進し、学術的相互理解と人的交流を深めるなど、日米間の学術交流と相互理解の促進に貢献している。


2. 松島 喜一郎 コロラド州立大学 動物科学学部 名誉教授
同人は、昭和24年から米国ネブラスカ大学、昭和36年からコロラド州立大学において長年教鞭を執り、農学博士として畜産業の発展に尽力してきた。昭和35年代に牛飼料用トウモロコシの加工技術「Steam Flaking Corn(蒸気圧ぺんトウモロコシ)」を開発、トウモロコシをより消化吸収率と栄養価の高い飼料に加工する技術で、世界の畜産業界に革命をもたらし、現在も世界中で使用されている。同人の門下生は1万人を超え、教育・研究活動を続ける傍ら、日系人としての苦難の歩みを現地の学校や日系人コミュニティに伝え続けており、対日理解と友好親善の促進にも大きく寄与している。


3. スーザン・シュミット 全米日本語教育学会名誉事務局長
同人は、平成11年に全米日本語教育学会の事務局長に就任し、以来25年にわたり同学会の運営を支えてきた。日本語の学習を望む米国人学生の日本留学の推進に取り組むとともに、日本語研究者や、幼稚園から大学院までの日本語教師が一体となって連携が行えるよう、初等中等教育と高等教育に別れていたコミュニティの統合を実現し、日本語研究・教育に携わる人々のネットワークを確立した。これらの取組を通じ、現地における日本語の普及と日本語教育の発展に大きく貢献してきた。現在も名誉事務局長として、後進の育成に尽力している。


4. 渡部 正和 元ブリガム・ヤング大学アジア中近東系言語学部教授
同人は、昭和49年以降、南カリフォルニア大学、ミドルベリー大学、ブリガム・ヤング大学などで日本語講師を務め、長年にわたり米国の日本語教育に携わってきた。日本語教育者・研究者として多数の教材や論文を発表したほか、教育プログラムの確立や日本語教員研修の充実に努め、後進の育成にも寄与している。さらに翻訳や通訳にも従事し、日本語辞書の編纂、映画翻訳、要人への通訳など幅広く活動するとともに、ユタ日本語教師会会長として同州の日本語教育発展に尽くすなど、米国における日本語普及に大きく貢献。


【団体】(アルファベット順)


1. アルバカーキ姉妹都市財団
同団体は、昭和31年に米国アルバカーキ市にて設立され、昭和58年にアルバカーキ姉妹都市財団へと改組して以降、アルバカーキ市と10の海外都市との姉妹都市交流に長年尽力してきた。同市は昭和41年に長崎県佐世保市と姉妹都市提携を結んでおり、同団体は長年にわたり両市の市長や市議らによる親善団の相互訪問をはじめ、学生・青少年の交流、ホームステイ事業など、多岐に亘る交流活動を推進してきた。また、現地のボタニカル・ガーデン内に設けられた「佐世保庭園」を拠点として日本文化体験イベントを実施するなど、姉妹都市交流と友好親善の促進に貢献している。


2. デンバー太鼓
同団体は、昭和51年に米国デンバー市で設立し、以来太鼓パフォーマンスを通じた日本文化の普及に長年努めてきた。活動の場はコロラド州のみならず、近隣のワイオミング州、ネブラスカ州にも広がり、各種文化イベントやお祭り、学校や地域の集まりなど、さまざまな場で演奏を披露している。また、小中学生を対象としたワークショップを実施し、日本文化の紹介に寄与している。さらに、日本の太鼓団体を招いた指導ミッションなども行い、日本文化の伝承と教育にも貢献している。


今回受賞された個人、団体の皆様に心より祝福申し上げるとともに、これまでのご功績に対して深い敬意を表します。